2019年の年末に丹沢のマルガヤ尾根を登りました。。今回は、西山林道から稜線を目指し登りました。マルガヤ尾根は一般登山道ではなく、いわゆるバリエーションルートです。そのおかげでルートファインディングや誰もいない尾根をゆるゆる楽しむことができて良かったです。
マルガヤ尾根とは
マルガヤ尾根は、鍋割山と大丸の間の尾根となっており、西山林道に下山可能です。マルガヤ尾根は、西山林道の終着視点に近く終着視点に近くに合流することになります。二俣から15分くらい歩いた場所がマルガヤ尾根の末端となります。西山林道と山頂部の標高差は700メートルくらいです。
この尾根は、バリエーションルートであり、道標はもちろん登山道のマークであるピンクリボンもありません。頼りになるのは、登山地図と僅かに残る先人の踏み跡のみです。こららを頼りにルートファインディングを楽しむことになります。
登山道のマークであるピンクリボンもありません。そのため、読図できるスキルが必須のルートです。
マルガヤ尾根へ取り付く
渋沢駅からバスで大倉へ、そこから西山林道に向かいます。 マルガヤ尾根への取り付きまでは、大倉から約6キロの道のりです。
写真は、みんな大好きな大倉です。どんぐりの家のコンビニは潰れていました。開店しばかりなのに残念です。
大倉から鍋割山方面に行くと西山林道です。
大倉か15分程度で林道に到着です。
林道の途中には、名士と思われる方の胸像があります。どなたか親切な人が帽子をかぶせてくれたようで。とてもお似合いです。
もう少し歩き二俣に到着。
二俣を超えて600メートルくらいで取り付き口です。ただし、矢印はありません。雰囲気で場所をとりつき場所を決めます。はて?どこから取りつこうか?
いろいろと探し、なんとなく踏み跡があった場所を入り口に決めます。鬼がでるか邪がでるか楽しみです。
< 参考:西山林道のもう少し詳しい記事>
マルガヤ尾根のP928へ
P928は、標高928メートル地点にあるちょっとした広場です。まずはそこを目指します。尾根を直登します。
登山地図にも記載がされていたのですが、かなりの急勾配です。ザラザラしているので、グリップをきかせないと滑落しそうになります。何度か進退窮まったかと思うような場所もありました。普通の怖かったです。
場所によっては、50メートルくらい横は歩きやすそうなのに私のいる場所だけきついとかざらです。もしかしたら、取り付きポイントミスかもしれません。皆さんはやや西山林道よりから登りましょう。奥にとりついたのが失敗のようです。
登ってきた方向をみると急勾配なのがわかります。写真じゃわからないかも・・・。
正直下る自信はありません。
草木を避けならが尾根を直登します。写真をとる余裕がないくらい急勾配です。ルートミスすると、危険なトランバースを強いられます。怖いです。
一旦尾根を登りきるとP928に到着です。ここまでは休憩するようなポイントありません。一気に登ったので喉はもうカラカラ。ポカリスエットが五臓六腑に染み渡ります。やはり登山にはポカリスエットです。
広場にはドーンとクヌギと思われる木があります。
木々の隙間から後沢乗越が見えます。 後沢乗越 は過去使ったことありますが、あちらは一般登山道でしっかり整備されていました。こちらとは大違いです。
いざ鍋割稜線へ!!
水分補給して稜線を目指し登りはじめます。
P928からは、それまでと違いゆるい登りです。かわりにヤセ尾根の連続です。ナイフブリッジまでとは言いませんが、結構細いです。尾根の横はかなり落ちており、滑落したら命はなさそうです。
ヤセ尾根を何箇所かこえます。
そうするとまた急な登りのスタートです。それでも登りはじめより、だいぶ楽々。滑落する危険はなさそうです。
途中で原っぱのよな箇所にでて登ります。原っぱの登りは、登るだけなので良いのですが、下りだと迷いそうな雰囲気がプンプンします。尾根が広いです。
標高もあげて景色も良くなってきます。だいぶ高いところまで登ってきました。
原っぱを20分くらい登り続けると鍋割稜線にでます。
バリエーションルートのため、道標はありません。稜線からマルガヤ尾根の取り付きを探すのは大変そうです。
稜線の反対側に丹沢主脈が見れます。木に隠れていますが、いい稜線の形しています。
稜線で一息ついて私は塔ノ岳に向かうことにしました。
まとめ
マルガヤ尾根は、登りであれば自分でルートを決めて登る楽しさを味わえます。また急勾配を必須の登るのは楽しいです。ただ眺望はイマイチです。樹木に覆われた道を歩くことになります。
一方下りは迷いやすいかつ急勾配すぎてかなり怖いと思います。最低でもストックは必要かと思います。
個人的には、登りの分なら気合で登れば鍋割稜線に出れるのでバリエーションルートとデビューに最適かと思います。正直、あえてバリエーションルートが良いとかなければ普通に小丸尾根を登った方が安全で良いかと思います。そんなコースでした。
<参考:最寄りの尾根の記事>